国際委員会

Committee

委員長挨拶

国際委員長就任あいさつ

国際委員長 大森 宣暁(宇都宮大学 教授)

 

このたび、坂井文委員長の後任として国際委員会の委員長を拝命致しました。

国際委員会は、学会の国際的な情報の収集・発信、他国学会との国際交流、学会員の国際的活動支援などを担当する常置委員会として設置されています。

国際的情報発信の主要な活動として、オンライン英文誌「Urban and Regional Planning ReviewURPR」を、2014年よりJ-stage上で刊行しています。会員・非会員に関わらず投稿を受け付け、オープンアクセスとすることによって広く発信することを目指す、本会の国際的な情報発信を担う重要なメディアです。20202021年度にかけて、本会理事会からの国際化と国際誌の強化の要請に基づき組織されたタスクフォースでの検討の結果、webサイトデザインのリニューアル、論文投稿システムの導入および投稿から6か月程度で採否が出ることを保証する査読プロセスへの見直しなど、大きくリニューアルされました。より多くの読者を獲得し、質の高い英文誌になることを期待しています。

URPRの他にもコロナ禍でここ数年は実施できていないものも多いのですが、国際交流セミナーの開催や、学会webサイトにてCPIJ Newsletterの発行なども行っております。また、本会の研究交流分科会のひとつである「海外の都市開発分野における産学官の連携のための交流分科会(代表:岸井隆幸先生)」とも活動連携を深めております。海外からの来訪者への対応などの専門家集団である本会ならではの活動も続けて参ります。

他国学会との国際交流として、国際シンポジウム「International Conference of Asian-Pacifi­c Planning SocietiesICAPPS」を、日本都市計画学会、韓国のKorea Planning AssociationKPA)、台湾のTaiwan Institute of Urban PlanningTIUP)、ベトナムのVietnam Urban Planning and Development AssociationVUPDA)の持ち回りで、共同開催しています。2019年までは対面で開催していましたが、コロナ禍において、2020年は中止、2021年は台湾が主催のオンライン開催でした。2022年は日本がホスト国となり、81819日に長崎で対面とオンラインのハイブリッドで開催されます。日本国内からの参加者は万全の感染対策を行った上で対面参加を基本としますが、海外からの参加者は残念ながらオンライン参加が基本となります。長崎大学の片山健介先生をはじめ実行委員会の皆様には多大なるご協力を頂いており、この場を借りて感謝申し上げます。今回、新しい形で開催する会議で、充実した国際交流の実現と、アジア太平洋圏から世界に向けたメッセージが発信できればと考えております。

また、202010月にシンガポールのSingapore Institute of PlannersSIP)と、20225月に香港のHong Kong Institute of PlannersHKIP)と交流協定を締結するなど、アジア圏を中心とした国際交流も進めています。今後も、より多くの国々と積極的な交流を展開して参ります。

コロナ過におけるオンラインの急速な普及により、国際交流の方法や位置づけも変化しているものと思われます。副委員長の服部圭郎先生、瀬田史彦先生、志摩憲寿先生をはじめ国際委員の皆様と協力し、本会の国際交流のさらなる活発化および国際的プレゼンス向上に努めて参りたいと思います。広く会員の皆様から、国際交流・活動に関する情報をお寄せ頂けるとともに、忌憚のないご意見・ご提案を頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(2022年8月25日公開)