都市計画法50年・100年企画特別委員会+周年記念事業

Committee

『都市計画の構造転換』刊行記念シンポジウム

日本都市計画学会では、2016年度から2020年度にかけて、新旧の都市計画法制定50年・100年を記念して種々の事業を実施してまいりました。また、これらの事業の成果として、都市計画法制の歴史とその展開、近未来の課題を踏まえて、今後の都市計画及び都市計画法制の方向性を体系的にとりまとめた書籍『都市計画の構造転換』を刊行するに至りました。そしてこの度、この書籍の刊行を記念してシンポジウムを開催いたします。このシンポジウムは二部構成にしており、前半は今後の主要な都市計画制度である地区レベルの計画とマネジメントについて議論し、後半は、都市計画の基本構造を再考し、都市計画法制の転換の方向性を議論します。いずれも、『都市計画の構造転換』の主要な部分を議論します。なお、本シンポジウムは、新型コロナウィルス感染症の影響により延期が余儀なくされた記念事業である連続シンポジウム第4弾・第5弾を兼ねるものです。

開催日時等

2021年3月21日(日) 9:30~16:30 Zoomウェビナーにて開催

全体プログラム

  9:30  開会挨拶 出口敦(日本都市計画学会会長・東京大学教授)
  9:35  本シンポジウムの趣旨説明・司会 内海麻利(特別企画委員長・駒澤大学教授)
  9:40~12:20  記念シンポジウム第4弾『地区の計画とマネジメントを議論する』
 12:20~13:30   休憩
 13:30~16:20  記念シンポジウム第5弾『都市計画の基本構造を議論する』
 16:20  閉会挨拶 森本章倫(日本都市計画学会副会長・早稲田大学 教授)

参加費(刊行書籍代)

3200円(税・発送代込。参加費収受の確認後、書籍『都市計画の構造転換』を送付いたします。書籍の送付先は国内に限らせて頂きます。)

申込方法

申込受付を終了しました。

Zoomウェビナーの視聴方法

後日、お申込みいただいた方にE-mailにてご連絡いたします。

問い合わせ先

日本都市計画学会 刊行記念シンポジウム担当
E-mail:50+100@cpij.or.jp 

主催

公益社団法人日本都市計画学会

後援

国土交通省、独立行政法人都市再生機構、公益財団法人都市計画協会、一般社団法人都市計画コンサルタント協会、認定特定非営利活動法人都市計画家協会

記念シンポジウム第4弾

地区の計画とマネジメントを議論する -地区計画・再地区・特区-

刊行記念シンポジウム前半では、『都市計画の構造転換』第5章「地区・街区の計画とマネジメント」をもとに、地区の計画とマネジメントに焦点をあてた議論を行います。1980年創設の地区計画制度は、地区を対象としたきめ細かな規制・誘導と公共施設の一体的な計画・整備に貢献してきました。その後、1988年に再開発地区計画(現再開発等促進区)、2000年代に特区制度が追加され、地区を対象とした計画・整備手法が大きく発展しています。本シンポジウムでは、これらの制度の到達点を踏まえ、都市機能の更新や都市の再整備を進める上で、今後重要性を増していく、マネジメントを含めた地区の都市再構築手法のこれからを展望します。

<開催日時等>2021年3月21日(日) 9:40~12:20 Zoomウェビナーにて開催

 ■プログラム

趣旨説明 藤井さやか(筑波大学システム情報系・准教授)
話題提供
「地区計画制度の成果とこれからの展望」
  佐谷和江(計画技術研究所・代表取締役)
「地区の計画手法による緑地空間の保全・整備とマネジメント」
  舟引敏明(宮城大学事業構想学群・教授)
「「地」のゾーニング規制と「図」の再開発プロジェクト」
  明石達生(東京都市大学都市生活学部・教授)
「ようやく「マネジメント」の時代に入った地区交通と生活道路整備」
  久保田尚(埼玉大学理工学研究科・教授)
「地区計画とエリアマネジメントーコントロールからマネジメントへ」
  小林重敬(森記念財団・理事長)
パネルディスカッション
 パネリスト 佐谷和江・舟引敏明・明石達生・久保田尚・小林重敬
 コーディネーター 有田智一(筑波大学システム情報系・教授)

記念シンポジウム第5弾

都市計画の基本構造を議論する -プランとその実現手法の再考-

刊行記念シンポジウム後半は、『都市計画の構造転換』第6章「都市計画の基本構造」に基づいて議論します。これは、現在の都市計画及び都市計画の課題が、プラン(「計画」)とそれを実現する手法による技術体系に深くかかわるのではないかという問題関心に基づいて、都市計画法制の議論を深めようという試みです。高度成長期に形作られた都市計画法制のプランや手法は、人口減少、経済縮小社会に直面し、また、新たな価値観や技術の進展などにより再考が求められています。こうした変化に対応するため、都市計画法制は今後どのような方向に転換すべきなのか、土地利用、環境、交通、自治、計画策定プロセスなどさまざまな観点から議論します。

<開催日時等>2021年3月21日(日) 13:30~16:20 Zoomウェビナーにて開催 

■プログラム

趣旨説明 内海麻利(前掲)
話題提供
「集約型都市構造におけるプランと技術体系のあり方」
  中出文平(長岡技術科学大学 教授)
「これから求められる都市計画のプランとプロセス」
  高鍋剛(都市環境研究所 取締役主任研究員)
「環境・災害の変化と都市計画の基本構造」
  村上暁信(筑波大学 教授)
「交通と都市の新技術が拓くプランと技術体系の展望」
  森本章倫(前掲)
「市民自治を基礎とする都市と農地の新たな構造の展望」
  後藤春彦(早稲田大学 教授)
パネルディスカッション
 パネリスト 中出文平・高鍋剛・村上暁信・森本章倫・後藤春彦
 コーディネーター 出口敦