学術委員会

Committee

委員長挨拶

学術委員長就任あいさつ

学術委員長 有田智一

 このたび,中村英夫前委員長の後任として学術委員長を拝命しました。副委員長には,秋田典子先生をお迎えしております。秋田先生は他学会においても学術論文審査手続きの責任者としての豊富なご経験をお持ちであり,大変心強く思う次第です。学術委員会は正副委員長も含め53名の委員から構成されています。秋田副委員長及び学術委員の各先生方と力をあわせて責務を果たしていく所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 学術委員会では,審査付き論文に係る審査,全国大会における論文発表会の開催,無審査の都市計画報告集の作成・公表,並びに年間優秀論文表彰制度を担当しております。これらを通じて,広く内外の都市計画研究の発展・深化に寄与してゆくことが当委員会の使命であります。

 当委員会では,年間300数十編の投稿論文の審査を行っており,内外の学識経験者の方々に論文の査読をお願いしております。限られた時間の中で論文の査読をお引き受け頂いている査読者の方々に対し,この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。皆様のご尽力により,公正かつ厳正な論文審査手続きに基づき,審査付論文の高い質がこれまで維持されてきました。論文の応募・審査に係る関連規定及びその運用のあり方について,研究倫理の観点に留意しつつ今後も検証を行ってまいります。一方で,当学会では広範な研究分野に関わる理論から実践までの多様な成果をこれまで社会に発信してきました。これからは,都市に関わる多彩な分野における急速な技術革新とともに,産学官民の連携による調査研究の進展が期待されます。それらの独創性・先駆性・適時性・緊急性等を審査において積極的に評価しうる方法について,当委員会で今後も模索してゆきたいと思います。「都市計画報告」については,実務家を含めた幅広い方々から新規性,速報性を有する内容を積極的に投稿して頂けることを期待しております。

 2年前より,当委員会では中村前委員長の主導のもと,様々な面でオンライン化を進めてまいりました。まず論文の投稿・審査の一連の手続きをオンライン対応と致しました。論文投稿者,査読者,学術委員会委員の業務の効率化と質の確保を両立できる運用方法を確立してまいります。都市計画論文集はこれまでの全ての内容につきJ-Stageにおいてオープンアクセス化が実現しております。学術研究成果の国内外への情報発信のあり方について引き続き検討してまいります。さらに,全国大会・論文発表会については新型コロナ感染のリスクを踏まえ,昨年度に初めて対面及びオンラインのハイブリッド方式を採用致しました。今年度以降もこのハイブリッド方式での開催を想定しています。参加者の健康・安全の確保と,研究発表会における討議の充実化を両立できるよう取り組んでまいります。 学術委員会の活動は,会員各位のご参画とご支援なくしては成り立ちません。皆様方の一層のご指導,ご鞭撻を心よりお願い申し上げ,就任のご挨拶と致したく存じます。

(2022年8月25日公開)