防災特別委員会

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第4部会│公開シンポジウム(2024/5/26)

「大規模災害からの漁業・漁港・漁村復興を考える ~漁業の独自性の理解と縮減環境下の漁業・漁港・漁村の全体最適ビジョン(計画論)とは~」

 東日本大震災からの復興では半島部も含めてほとんどの漁港が原形復旧整備され、漁村集落も居住継続が可能となるように防潮堤や住宅地が整備された。当時から人口減少の著しい地域だったこともあり、当時も小さな漁港機能集約化の検討の必要性が指摘されたが、生業生活再建への対応が急がれる中で議論の熟度を高めることはできなかった。気候変動による漁業への影響も顕著になりつつあるが、東日本大震災から13年が経過し、漁村・漁港の復興の現状を振り返り、人口減少社会における小規模漁村・漁港が被災した場合の復興方針を検討することは、今後の災害対策の上でも重要な課題である。
 そのような状況下、2024年1月に発生した能登半島地震で漁村・漁港は甚大な被害を受け、顕著な人口減少と高齢化地域での中で早期の復旧復興が求められている。漁業従事者にとって漁港の再整備は必要不可欠であるが、維持管理・運用の先細りが懸念される人口減少・高齢社会では、都市部でコンパクト+ネットワークが議論されているように、農漁村部でも機能の集約化は避けて通れない課題である。
 今回のシンポジウムでは、議論の熟度を高められなかった東日本大震災からの漁村・漁港の復興を振り返り、能登半島も踏まえて漁村・漁港の復興の方向性を議論する。

開催日時

2024年 5月 26日(日) 13:30~16:30

開催方法

オンライン(ZoomLive配信のみ)
※詳細は申込み頂いた方に別途お伝えします。

参加費

無料

定員

100名 ※要事前申込・先着順(定員となり次第、受付終了)

プログラム

【開会あいさつ】
     姥浦道生(東北大学)

【趣旨説明】
     三宅 諭(三重大学)

【話題提供】東日本大震災等大規模災害に学ぶ漁業・漁港・漁村復興の課題提起
 ①大規模災害からの漁村復興の課題 
     富田宏((株)漁村計画)
 ②水産物流通・経済からみる災害からの漁業再生の課題 
     麓貴光((株)水土舎)
 ③大規模災害後の漁港利用の実態と漁港整備の課題 
     後藤卓治((一財)漁港漁場漁村総合研究所)
 ④災害に強い漁業・漁港・漁村づくり政策の現在 
     朝倉邦友(水産庁漁港漁場整備部防災漁村課)

【ディスカッション】漁業・漁港・漁村の復興を考える
     コーディネーター:三宅諭
     パネリスト:富田宏、麓貴光、後藤卓治、朝倉邦友、姥浦道生、萩原拓也

【閉会あいさつ】姥浦道生

参加申し込み方法

【 5月24日 正午まで 】にて参加申込の受付を終了しました。

 

<都市計画CPD認定プログラム>
本シンポジウムは、都市計画CPD認定プログラムです。受講確認は、Zoomのアカウント名(名前)で行います。Zoom入室いただく際に、名前をフルネームに変更いただきますよう、よろしくお願いいたします。①都市計画CPD単位付与を希望される方は、「会員番号」「氏名」「所属」を下記の問合せ先メールアドレスまでご連絡ください。②他団体のCPD登録のための受講証明書の発行を希望される方は、「氏名」「所属」を下記問合せ先メールアドレスまでご連絡ください。なお、他団体指定の様式がある場合は、必要事項を記入の上、下記問合せ先メールアドレスまでご連絡ください。

【問合せ先】
 公益社団法人 日本都市計画学会  防災特別委員会
 E-mail. disaster-prevention@cpij.or.jp